いつもワンコだらけ

犬達の日常と子犬の成長日記をお届けします

悲しいブリーダーの結末

悪質ブリーダーのお話は今回で終わりにしたいと思います。


私がブリーダーになって間もない頃、ペキニーズの交配をお願いしてたブリーダーがいました。

豪快なおばさんで犬のいる場所でもタバコをスパスパ吸っていました。

北海道は、喫煙天国ですので、ブリーダーの中にもヘビースモーカーがけっこういました。

子犬のいる場所なのに空気が悪くて気分が悪くなりました。


犬舎の方にはたくさんの犬達が各犬種ごとに檻に入れられていて、

棒を持ったおじさんが犬達が騒ぐと棒で檻を叩いて脅していました。


それでも、そのおばさんブリーダーはいつも快く人工交配をしてくれました。

子犬が産まれたら買うからと言いました。

その当時私はおもに、新聞広告で子犬の販売をしていましたが、

その時はそのブリーダーに3頭10万円といわれ売ることにしました。


ところが3頭のうち1頭が胸の扁平な子だからと1万円さしひかれたのですが、

その後その子は死んだと言われました。

まだ生後1ヶ月ちょっとの子の場合骨がまだやわらかく肋骨が丸みをおびるまで、

日数のかかる子もいました。(その当時はまだ愛護法が無くペットショップからは月齢のいかない子が望まれました)

でも死ぬような症状ではありません。

その子を返してくれれば私は引き取りに行ったのに連絡もくれず、

すぐに売り物にならない子と判断して殺されたんだと思いました。


それでも、バカな私は、そのブリーダーがリニューアルオープンした時、

そのお店に出掛けて行きました。


相変わらずお店の中はタバコの強い臭いがしていました。(喫煙者の方ごめんなさい)

ショーケースの中に、ペキニーズの子が三頭入れられていました。(うちの子ではありません)

かわいくて見るとその中の1頭が目が飛び出ていて失明しているようでした。

あまりのむごさに思わず目を背けてしまいました。

お客さんが見にくるのになぜ病気の子を置いておくのでしょうか。

なぜ、すぐに隔離して治療をしてあげないのでしょうか。

精神を疑います。


今思えば何とかしてあげたかったです。悲しかったです。

きっとその子も殺されたのではないかと思います。


その後、そのブリーダーとかかわるのはやめました。


しばらく経って、そのブリーダーは次々と家族が亡くなり、

経営がうまく行かなくなり、廃業しました。

それを知った人たちが、犬達を引き取っていきました。

残った犬達がどうなったのかはわかりません。


しばらくして、私がよくお世話になっている動物病院で、

そのブリーダーのお店から引き取られてきた子に偶然会いました。

以前よりずっと可愛くなっていて、幸せそうでした。

幸せになれた子がどれほどいるかはわかりませんが、

飼い主さんに可愛がられている姿を見られてとても嬉しかったです。


この子達はそのブリーダーの所にいたペキニーズの子の血筋の子で、

今でもうちの子の中にずっとひきつがれています。



これで私の知っている悲しいブリーダーのお話はおしまいです。


今日も最後まで読んで下さりありがとうございました。

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